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イヴの夜は
* 「なあ秀吾、」 「ん」 「しよ」 「な・・」 門脇の躰がびくりとなるのを * * 予想通りとばかりに嬉しそうに續ける 「ほら、折角のクリスマスイヴなんやし」 「俊・・・」 * 首に廻された腕を解きながら * 門脇はひとつ溜め息を吐いた ** * 「あんなあ、クリスマスは本來そんなイヴェントぢゃないから」 「まっ、秀吾ちゃんたらお堅いのねえ。 ま、もっとも俺も * 其れに関しては同意見なんやけどな」 だったらと云いかけた門脇を遮って 「けどなあ、イヴェントがあったほうが盛り上がるやろ?えっちも」 * ふたたび後ろから腕を廻す * * * 「ええか、秀吾 * 雪の降るクリスマスイヴ、部屋にふたりきり。ストーヴの火も消えて 冷えた手足を暖めるのはお互いの体温だけ・・・」 * 「其れは雪山の遭難ぢゃろ」 「あれ?」 * まあまあと笑う瑞垣をぎこちなく抱き寄せて頬にキス 「メリィクリスマス、此れでええんか」 * そう告げると * 瑞垣はびっくりした顏で頬に手を当てる そしてすぐ不機嫌な顏でこう云った * 「愛が足りない」 * へ?と思う間もなく門脇は床に仰向けにされ 瑞垣は欲しかったおもちゃを手に入れた子供のような 満面の笑顏で見下ろしている 「俺がかわいがってやるからさあ」 こうなったら もう止められないと 諦めたのか 門脇は 降参とばかりに 両手を挙げた 「はいはい優しくしてね」 雪のクリスマスイヴは 優しく ゆっくり 更けてゆく メリィクリスマス * 20041221 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 門瑞です クリスマスなんで さりげなくクリスマスツリーにしてみました |