シンデレラ  第伍夜

******
CAST

シンデレラ : 巧
従者 : 豪
継母 : オトムライ
二人の姉 : 東谷・沢口
魔法使い : 吉貞・青波
王子 : 瑞垣

王子の友人 : 門脇・海音寺
語り : 吉貞
******


今や國中のお尋ね者となってしまったシンデレラ。

見つかったら何をされるか判りません。


  「こうなったら、俺が巧を連れて逃げる。心配するな、巧の事は俺が一生面倒を見る」

  「ありがとう豪ちゃん。お兄ちゃんわがままだけど、豪ちゃんなら安心ぢゃ」

  「お前が其處まで云うのなら、俺はもう何も云わん」

継母も許して呉れたようです。

心を入れ替えた姉たちも、ふたりの事を祝福して呉れました。

  「倖せになれよ、豪」

  「此れ、俺とサワからの餞別。いちごと寿司ぢゃ」

  「駆け落ちするなら津山へいくとええ。準備は吉貞さまにまかせろ!」

  「みんなありがとう。俺、ぜったい倖せになるよ」


  「ちょっと待てよっ、俺の氣持ちの確認は無しかよっ!」


こうしてシンデレラはみんなに祝福されて、豪ちゃん(元ネズミ)といつまでも倖せに暮らしました。

めでたしめでたし・・・

え?王子との決着がまだ付いてない?血の氣の多いシンデレラぢゃなぁ。


其の頃の王子はと云うと、

  「試合を放棄して駆け落ちとは、ええ根性ぢゃ。自分勝手でわがままで、・・・最高やね」

−−−かなり怒ってるみたいです。

  「必ず見つけ出して、引ん剥いて泣かせちゃるっ!!」

  「其れ、王子の科白ぢゃないぞ」

  「なあ俊、俺ぢゃ姫さんの代わりにならないか?」

  「な!!・・・っ。お・・・お前が、お綺麗な姫さんの代わりになんかなるかよばか−−−−−−っ!!」

  「あ、おいっ」

王子は眞っ赤になって走って行ってしまいました。

  「なんだあいつ」

  「・・・門脇、其れマジで云ってる?」

  「え?どう云う事だ?」

  「いいかげん氣付いてやれよ。ぢゃあな」

  「あっ海音寺、ちょっと待てよ」


まじボケなのか?門脇さん。

王子の切ない戀心は、いつ氣付いて貰えるのでしょうか。

やっぱ俺が何とかしてやらんとあかんようぢゃな。

愛の傳道師吉貞さまと、青波の活躍はまだまだ續くのでした。




え つづくの?