シンデレラ  第四夜

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CAST

シンデレラ : 巧
王子 : 瑞垣
王子の友人 : 門脇・海音寺
魔法使い・語り : 吉貞
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  「離せっ歸る」

  「まだええやん。あらっ、其れとも今歸らんとなんかまずい事でもあるん?」

名殘惜しい王子は、なかなかシンデレラの手を離そうとしません。

  「もし 此の手ぇ離さんかったら如何なるん?ねぇ、教えてや」

  「え・・・・・・っ」

  「うふっvvそうやって怯える處もマジかわいい。もーマヨネェズかけて喰っちゃい・・・ってえっ!!」

早くしないと魔法が解けちゃうっ、王子を毆り飛ばしてシンデレラは走ります。

果たして俊足のシンデレラには、王子も追いつけませんでした。

名前も知らない姫さん。手掛かりは落としていった片方の靴だけ。

て、ちゃんと置いてこいよ靴!

  「そんな間抜けなカッコで走れるかよ」

  「其れでも頑張る健気な子なのっ、シンデレラはっ」

  「・・・・・・手袋なら置いてきたけど」

  「何置いてきたって?」

  「左の手袋を、こう投げて・・・」

  「え?」

  「顔面ヒットぉ」

  「ヒットぢゃないわ あほ−−−っ!!其れは決闘の申し込みぢゃー」

頼むよシンデレラ、王子にケンカ賣ってどうする。


何と云うことでしょう。シンデレラはうっかり、王子に決闘を申し込んでしまいました。

手袋を投げ付けられた王子は、其れでもシンデレラの事が忘れられない樣です。

  「決闘か・・・ふふん、かわいいやないの。顏もかわいいけど、性格もかわいい。あーやっぱ喰っちゃいてぇー」

シンデレラの殘していった手袋を手に、何とかもう一度逢えないかと王子は思いました。

  「どうやって見つけるつもりだ、俊」

  「んー腰に手を廻せば確実なんだけどなぁ。あの細腰なら絶対わかる。自信あるぞ」

  「瑞垣、お前 “私はセクハラ王子です”と 國中に触れ回るつもりか?」

  「・・・其れもいいかもな・・・冗談ぢゃ。記憶力良いのよ、オレ。特に美人は絶対忘れないから」


早速王子はシンデレラを見つけ出すよう、國中に御触れを出しました。




・・・つづく