シンデレラ 第参夜 ****** CAST シンデレラ : 巧 従者 : 豪 王子 : 瑞垣 王子の友人 : 門脇・海音寺 語り : 吉貞 ****** お城では シンデレラの美貌と 流れるようなフォームに 誰もが釘付けでした。
・・・つづく感嘆のためいきも 聞こえてきます。 (そうでしょう。 ほんとうにすごいんですよ 巧は) 従者が 満足そうにうなずくと 「俺たちの デビュウ戰だな」 シンデレラも 嬉しくてたまらないと云う顏で笑います。 だから従者を惚れさせてどうするんぢゃ
「・・・だからって、腰に手を廻すなっ」そんなシンデレラに、王子も氣付いたようです。 「秀吾、あれか。 うわさの姫さんは」
「そうや」 「ふうん。 なーるほど。 なかなかの美人やな。 めっちゃオレ好み。 口説いちゃお」 王子にそう思わせてしまうほどに、その美しさには誰をも魅了させてしまう力がありました。 「あれは そんな簡單なもんぢゃないぞ」 「ご忠告ありがとう 一希くん。 でも オレのハンターの血が騒ぐのよ」 「なんやそれ。 あんまししつこいと 嫌われるぞ」 「・・・・・・秀吾とはちゃいます」 王子は シンデレラに聲を掛けます。 「美しいお孃さん。 ぜひ 私のお相手を」 「氣安く さわんな」 シンデレラは差し出された王子の手を、激しく振り払いました。 「うわっっ きっつー。 でも そんなとこもかわいいやないの」 どーしようもなく氣が強いけど、そんなシンデレラでも王子は氣に入ったようです。 「なんであんたの相手しなきゃなんないんだよ」 「だって昔から 姫さんのお相手は王子さま て決まってるんです」 「まあまあ “いやよいやよも 好きのうち” てね」 まあまあ愉しい時を過ごしました。 でも そんな時間も長くは續きません。 12時を告げる鐘が鳴り始めます。 |