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* ・ * ・ . * ** + ・。 ・ + ・ * ・ * ・ ・ 。* + * **・ * ・。・ . ・ * * ・ ・ 。 *・ +・ ・ ・* ・ * 天の川 * 巧、ほら 指差す先には 光の粒をいっぱいに湛え そら ゆうるりと流れる 宇宙の川 天の川なんて、見るの初めてぢゃろ 其の問いに もう返事も忘れて見入ってる あれが こと座のヴェガ、織り姫ぢゃ 天の川を挟んで、あっちが鷲座のアルタイル、此れが彦星 ひとつひとつ指差しながら 答えていく 丁寧な解説付で なんでそんな事まで詳しいの? そう云いながらも 熱心に耳を傾けている ふたりは、一年に一度 七夕の夜にだけ逢えるんぢゃ 古い中国の言い傳え 恋人たちの物語 俺だったら我慢出來ない、 め 隣に立つ横顏を見る 睛の中には天の川 振り向かない睛に なんで、と問うてみる 答えは直球 ボールを受ける奴がいないんだぜ へ? 思わず聲が裏返る ほんまに、お前は野球の事ばっかぢゃな 呆れた俺に きつい視線を投げてくる 眦の上がった 青く光る巧の睛 其の睛に俺を閉じ込める 他の奴が俺の球を受けてても、我慢出來るのかよ 強く強く捕まえて もう2度と出られない樣に・・・ そうぢゃない 魅せられたのは俺の方 俺が望んで捕らわれた 巧の球に 強い睛に あの球を受けられるなら 他には何も望まないと思うほどに そう 此れは誰にも譲れない 誰を傷付けても離せない だったらずっと、俺の球だけ見てろよな 拗ねたように俺を解放する 逃げられないのを 知ってか知らずか まったく、わがままな奴ぢゃな 胸の鼓動が速くなる 宇宙を仰ぎ 大きく息を吸い込んだ 躰中 光の粒で満たされてゆく . ・ * .・ * * * . ・* * ・. .・ * ・。* .* ・ ・ * * ・ * ・. * + ・ ** *・ + * ・・ . .・+ * * .・ 200407 |